めざせ東海道完歩!日記

東海道完歩を振り返るブログ(記憶の範囲で)

備忘録と番外編

自分の備忘録として

 

【季節】

 春、初秋がお勧め。夏は止めた方がよい。

 江戸時代の小説に旅先で死ぬという記述があるが、あれば事実だと思う。

 

【服装】

 季節に関わらず帽子は必須。

 

 下半身は長ズボンか、長ソックスはあった方がよい。

 道路の粉塵などがついて、アレルギー体質の自分は、かゆくなってしまう。

 

 上半身はつけ外しできる袖(マラソン選手がつけてるやつ)が便利

 日焼けは体力を消耗するし、夜、熱をもって寝られないことも。

 

 上下含め着替えはあまり要らない(ほとんど乾く)

 

 靴は、軽いもの、防水もありだけど、雨の日はどうしても濡れるので

 自分はジョギングシューズでおうとつがそこそこあるもの。

 濡れても、雨がやんで歩いてたら乾く。

 合わない靴は絶対はかない(爪が死ぬ)

 

その他、街中でない限り、Poison Extractorがあれば、万が一の時も安心。

 

〇書き洩らしたこと

・静岡では、東海道がいきなり住宅街で遮られる(大回りしないと向こうに行けない)

 案内板もなく、残念。

・山の中で製材所に迷い込んで、ダンプの運転手さんに怒鳴られたことも。
 違うのではと思いながら不安がどんどん大きくなってたところ、

 勇気をもっての後戻りが難しい。

・雨の日は、腰を下ろして休めるところがなくて、やむなく

 高速道路の下で、車が横をビュンビュン走り抜けるところで休む。

・小学校低学年の女の子にまとわりつかれて困ったこと

 「いかのおすし」教育は大事。

 

五感を通して経験することにワクワクする自分としては、

達成感ありまくりました。

そのうち、東海道の復路か中山道を調べてる気がします。 

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お世話になったガイドブック

めざせ!東海道完歩日記(往路) 完

DAY20税所―京都 15km

遂に京都三条大橋に、

ゴーーーール!

 

時は、2019.5.14

東海道最終章の三日目です。

 

「痛いっ!」

こだわりの宿にて、夜中の2時。

右足に激痛が走り、目を覚ましました。

 

暑かったので、右足で布団を蹴り飛ばしたら、

ベッドの上に荷物置きとして据え付けられた木の枠に

思いっきりぶつけました。

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痛い!


 超痛いけど、眠気に勝てず寝てしまいましたが、

ズキズキ、ズキズキ

激痛の中、6:40に起き、オーナーに氷をもらって冷やす。

思いっきり内出血、腫れあがってます。

骨折しているかも。

朝食を取りながら「リタイア」という文字が頭をよぎります

 

「最後の最後で、東京にもどり、このためだけに税所にくるのか」

orz

 

オーナーの宿へのこだわりのお話しが朝食の間、続きます。

この痛みがなかったら、引き込まれる内容ながら、

今はつらい。

 

とりあえず歩き出しましたが完歩に暗雲が。

膳所の空も曇天。

不安と痛みいっぱいで、大津宿(#53)を通り、

大谷駅近くのうなぎの看板を見ながら、京都へ。

 

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うなぎ

旧東海道(細い道)を通りながら遂に、

遂に

遂に

三条大橋到着。

足、超痛い。

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京都三条大橋

予定では、京都駅までぶらぶら京都観光して帰る予定でしたが、

完歩の喜びに浸る間もなく、

あまりの痛さに地下鉄で京都、そのまま東京に戻り、整形外科へ。

 

幸い骨折に至らず、右足の指の骨に傷がついて内出血したとのこと

(骨折とどう違うのかな?)。

 

500kmを延べ20日で完歩しました。

よかったリタイアしなくて。

お疲れ様、自分。

DAY19 水口―税所 42km

時は2019.5.13。

東海道あるき最終章の二日目です。

 

早朝、出発直後の水口の町で、

横断歩道にいた緑のおじさん(?)につかまりました。

横断歩道の横は神社で、鳥居には「しめ縄」。

そこに木の板が数枚ぶら下がってます。

 

「自分が子供のころは、木の板を石を投げて割ると縁起がいいので、

当日には全部割れていたのに、今は誰もそんなことはしない」

と寂しそうに言ってました。

 

先を急ぐと断りを入れ、水口の町を出ます。

 

横田の渡しの常夜燈で休憩。

川も水量たっぷりで癒されます

この常夜燈は街道一の大きさなんだそうです。

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横田の常夜燈

川を渡った所の三雲駅から石部駅まで電車で移動

東海道歩きは止めたのか?

いえいえ、訳は後ほど。

 

石部駅から東海道南草津駅まで歩きます。

石部駅周辺は、歩道もなく、メチャ歩きにくかったです

 

途中、草津宿(#52)のお休み処で休憩。

この草津は、温泉の草津じゃないんですね。学び。

 

天井川(川の下を横切る)が何本もあり、面白かったです。

 

そして

南草津駅から三雲駅まで電車で戻り、

(以前、湖南市で講演した際に知り合った)藤川さんと待ち合わせて、

石部駅まで東海道をご案内いただきました。

 

藤川さんは、

ブラサスケという観光アプリを作っちゃうような人で、

三雲城(猿飛佐助の居城?)のクリアファイルもらっちゃいました。

*残念ながら三雲城には距離があり寄れず

 

石部宿(#51)直前には

長栄堂という和菓子屋さんでいちご大福をいただきました。

これが絶品、疲れた体をリフレッシュ!

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長栄堂

石部駅から南草津駅に電車で行き、東海道を先を急ぎます。

 

瀬田の唐橋 きれいでした。

 

税所(ぜぜ)の町に入るとすっかり静かになり、

足が棒、とはこういう状態だな、と妙なことに感心しながら、

本日の宿「苔生宿」へ。

 

ここが、こだわりの宿、異次元の世界。

ワンピースの部屋。

 

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苔生宿

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苔生宿トイレ

夕食はトンカツ「かつくら」

痩せる気がしない。

 

この夜、事件は起こります。

DAY18 関―水口 30km

最後は旅って感じで京都入りしたい!

 

ということで、二泊三日で、三重県関から京都三条大橋までの旅程を組みました。

時は、2019.5.12

東海道歩き最終章の初日

今回は、梅雨前で雨の心配はなさそう。

 

5:20起きで三重県のJR関駅へ。

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JR関駅

軽食をコンビニで調達しようと思ったら、駅から何もなし。

自販機もなんと鈴鹿峠まで1個だけ。

三重県おそるべし。

 

その分、ほとんど車が通らない道を、気持ちよく登っていきます。

自宅から持ってきた非常食で繋ぎながら、坂下宿(#48)へ。

坂下直前に唯一の自販機を発見し、水分補給。

 

坂下宿では、車が追い越したと思ったら、回覧板を届けに来た人で

置いて帰っていった。

回覧板を車で回すのが何か新鮮です。

 

宿を過ぎると車も通れない山道へ。

いよいよ鈴鹿峠です。

 

実は鈴鹿峠については、事前にあまり調べておらず、

今朝、出がけに、念のため、長ズボンと手袋を詰め込んだのが、

大正解。

入口の標識はこんな感じ。

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鈴鹿峠入口

山道というか、いきなり崖レベル。

両手をついて階段を登ります。

 

その後も、なかなかの、本格的な登山の様相。

これ、夕方だったり、雨だったら、確実に心が折れてました。

というか、危ない。

人一人いない空間でした。

一人、歌声も大きくなります

 

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鈴鹿峠

ちなみに、今回はこんなものを事前購入しておきました。

使わずに済んでよかった。

ホッ。

 

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Poison Extractor

山頂から先は、ほとんど平坦な感じで、そのまま先を急ぎます。

土山宿(#49) は、各家に、江戸時代の〇〇屋、と標識があり、

ちょっとくどい感じ。

お金かけたんでしょうね。

本陣、脇本陣ぐらいでよいのでは(個人的な意見)

 

水口宿(#50) まで歩き、本日のお宿「ホテル古城」へ。

名前がヤバい。

 

ビビりながら行ってみたら、若いご夫婦が経営していてよかったです。

入口は工事中で閉まってましたが。

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ホテル古城

自転車を借りて、水口の鉄板焼き屋へ、評判らしく

小1時間待たされて、その間、地元の老夫婦とお話し。

 

水口は大きなスーパーもある都会でした。

熟睡。

DAY17 内部―関 27km

時は2018.9.26

三日旅程の最終日です。

四日市から昨日行った内部(うつべ)駅までは四日市あすなろう鉄道で。

 

内部駅につくと、都会の四日市とは違い、

なにやら各家庭からお線香の匂いがします。

田舎にあった祖母の家の懐かしい匂いだ。

 

さあ、本日の目玉、杖衝坂(つえつきざか)という急坂へ。

なんと日本武尊松尾芭蕉が杖をつきながら登ったとのこと。

 

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杖衝坂

坂自体はそんなに長くはなかったので助かりました。

 

石薬師宿(#44) までは、国道沿いを行くのですが、

国道沿いの店の廃墟が両側に続き、ちょっと怖い。

この辺の店で働けるバイトがいなくなったんですかね。

 

後方から、おじさんがゆっくり自転車を走らせてきて、

微妙に後をつけられ、追い付かれそうになり気味が悪かったです。

ちなみに歩いたり自電車に乗っている人はほとんどいません。

 

庄野宿(#45) に入り、資料館で一休み。

資料館のおばさんによると、

ここは鈴鹿市なんですが、この辺は高齢者の街で

サーキットで有名なのは市の南部で、若者や子供も多いそうです。

江戸時代には、こちらの方が都会だったのに。

 

そのまま亀山宿(#46) へ、けっこう栄えてました。

町並みもいい感じです。

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亀山

まだ雨は降りだしそうもないので、もう一つ先を目指します。

 

立派な野村の一里塚を眺め、

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野村の一里塚

お昼過ぎに関宿(#47)に到着。

昔の趣を残した街道沿いの家並みに癒されます。

ランチは、そんな家の一軒に入り、こんなお弁当。

 

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お弁当

疲れた体にしょっぱいおかずが最高!

お客は自分だけ。

 

お店を出ると本降りの雨。

関駅から帰宅しました。

 

今回も、両足の親指の爪が死にました。

1時間ごとに靴を脱いでマッサージしたいのに。

靴が合わないのかなあ。

DAY16 呼続―内部 25km

四日市東海道歩きに優しい街だった」

時は、2018.9.25

 

三日旅程の二日目は、朝から雨です。

呼続駅までいって、本日の宿泊地(四日市)目指してスタート。

 

雨脚は一気に強まり、折りたたみ傘がかわいそうな状態に。

豪雨の中、宮(熱田)宿(#41)へ。

「七里の渡し」

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七里の渡し(宮)


江戸時代は、ここから三重県桑名まで船だったそうです。

その風景を想像しながら海を眺め。

 

流石に船は出ていないので、

神宮前駅まででて、名鉄&近鉄(現代版“七里の渡し”)で桑名に向かいます

名駅から、七里の渡しの桑名側へ。

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七里の渡し(桑名)


雨脚も弱まり、

まわりもすっかり三重県でのんびりした風景が広がります。

桑名宿(#42) にはいると、小腹が空いたので、

昔ながらのお菓子屋さんで最中を買いいただきました(写真の奥の右側)。

疲れた時のあんこは格別です。

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最中

昼食ところが見つからないため、1号に出て、富田でやっと昼食に。

うなぎときしめんでエネルギー補給。

 

午後から雨は止み。ペースを上げます。

四日市宿(#43)は、工場の街のイメージが強く、

喘息持ちとしては、マスクを着用し、速攻で抜けようと思っていたら、

全然空気がきれいでびっくり。

 

また、街道沿いの家にはこのような木の札がかかっており、

道に迷う心配はなかったです。

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四日市

公害の街ではなく、東海道歩きに優しい街でした。

失礼しました。

 

電車が通っている内部まで歩きました。

「うつべ」って読みます。

 

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内部駅

四日市に電車で戻り、ホテルにチェックイン、

夕食は、さんざんさまよった末、

昭和34年先代がおにぎりからの民芸料理屋さんへ。

お酒は、赤いラベルがきれいな作(ザク)。

 

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四日市の夕食

さあ三日目は、名鉄を離れJRで帰れるところまでいくぞ!

DAY15 宇頭―呼続 27km

時は2018.9.24

大分、追い付いてきました。

 

名古屋経由で名鉄宇頭駅へ。

今回は、東海道歩き初の3日連続行で、

3日かけて四日市の先まで行く計画です。

 

まずは、池鯉鮒(知立)宿(#39)へ。

「ちりゅう」と読みます。

知立はここから来たんでしょうね。

昔は馬市で有名だったそうです。

 

池鯉鮒を越えたところの台湾料理屋で昼食。

 

寄り道はしない方針なのですが、

東海道からすぐだったので

鳴海宿(#40)手前の桶狭間の古戦場跡へ。

足を延ばしてみました。

 

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桶狭間の古戦場

さらっと見て帰ろうとしたら、

熱心な高齢者ボランティアさんに話しかけられました。

心を鬼にして30分のご説明は遠慮して、

短時間コースをお願いしました。

 

その先の有松は、東海道の宿場町の雰囲気が残るところで、

江戸時代にタイムスリップ。

 

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有松の町並み

鳴海宿を過ぎ、立派な笠寺の一里塚を見て、

呼続まで歩き、この日はここまで。

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笠寺の一里塚

本笠寺に電車で戻り、新月旅館へ。

旅館はまさに昔の旅館、畳がきれいでくつろげました。

 

夕食は、愛知ということで、味噌カツ

熟睡。